ハッピー・デス・デイ 死んだのは誰だ?

 

本日は映画「ハッピー・デス・デイ」の感想です。

2017年のアメリカ映画ですね。

タイムリープもののホラーです。

 

ホラー映画のくくりですが怖くはありません。

 

 

あらすじ

 

自由奔放な女子大生のツリー。遊んでばかりの彼女は、誕生日の朝も見知らぬ男の部屋で目ざめる始末。最悪な朝から傍若無人・自己中心的に一日を過ごしたツリーは、夜になってパーティーに出かけるが、その途中でマスクの人物に刺し殺される。

しかし目が覚めると、そこには誕生日の朝と同じ光景が。奇妙な夢を見た…と思うツリーだったが、夢と同じく彼女はまたも殺されてしまうのだ。そして、目覚めるとまたしても、同じ男の部屋で誕生日の朝を迎えていた。

繰り返されるタイムループを断ち切るため、ツリーは犯人を突き止めようと、幾度も殺されながら手がかりを探すが…。

 

 

 

 

サイレントヒル3のロビー君を彷彿とさせるマスクに、血のしたたる蝋燭。

いかにもなホラーな感じですが、コメディホラーです。

主人公が何度も殺されるので、猟奇的と言えばそうかもしれないけど、殺戮シーンが大丈夫なら、ホラーが苦手でも大丈夫かと。

 

 

 

殺されながら変わっていく主人公

 

主人公のツリーがとにかく「イヤな女」です。彼女には彼女なりの葛藤があるのですが、にしても素行も性格も言動も悪すぎ…。そんなわけなので、殺されたとしても正直そんなに心も痛まない(ひどい視聴者)です。

けれども、犯人を突き止めるまで何度も殺されても諦めず、自分の言動を改めようと努力するツリーを見てると、いつのまにか応援しちゃうんですね。

しかもそれほど頭は良くないっぽいので、再生回数と消去法で犯人を捜すという…タフな女子です。

 

とはいえ、自分に恨みがありそうな人物を探り、その問題をツリーなりに解決しても、夜には殺されてしまう。

同じ日を繰り返す中、ツリーは、自分が傷つけた人、蔑ろにした人、自分以外にも悩みや問題を抱えている人がいる事、などなど、いろんなことに気づきます。

そして少しずつ変わっていくんですね。ちょっとだけマイフェアレディみたい。

 

 

ハッピー・デス・デイ



 

ツリーの変化はめくらまし??

 

とにかく主人公のキャラが強烈で「ビッチ」「あばずれ」という言葉がぴったりです。

そんなツリーのラストは殺される前提の「体当たり犯人探し」がコメディタッチで描かれ、同時に彼女の更生に目が行くタイムリープ

ここでしっかり、真犯人に繋がる情報も見せられてるんですね。

ついついツリーの流れ落ちたマスカラや、とんでもない服装の変化に注目してしまいますが、ちゃんと見せられてました。

さすがタイムリープものだな~と思います。

 

 

 

 

ハッピー・デス・デイで死んだのは

 

ハッピー・デス・デイには二作目となる「ハッピー・デス・デイ 2U」があります。

 

 

 

こちらはまだ未視聴なのですが、こちらでもツリーが活躍します。

つまりネタバレになりますが、彼女は誕生日に殺されるタイムループから、見事に抜け出せるのです。

 

けれどもやっぱりこの日、ツリーは死んだのでしょう。

御伽噺の「3匹のこぶた」は昨今は、兄弟こぶたや狼が死ぬのは残酷だ、とお話が改変されたりもしますが、本来は「死ぬ」事が重要だという説があります。

ざっくりいうと「死」が「再生」であったり「試練を乗り越えた」という象徴になるからです。

3匹のこぶたは一個人であって、失敗しても何度も挑戦し成長する様を、兄弟になぞらえているらしいです。

 

ツリーもタイムリープの中で成長はしてますが、誰もその変化の過程を見守っていません。成功して生き残るこぶたが一匹であるように、何回タイムリープしてもツリーは一人。

周囲からしたら、ツリーは誕生日を境に別人のようになるわけです。昨日までの彼女はもういないんですね。ある意味ハッピー・デス・デイ。面白いです。

 

 

 

ジェシカ・ロースが好演

 

とにかくすごい女学生を演じられてます。

もうほんと。最初は「なんだこの娘は…」と思いましたよ。

 

 

 

それでも嫌悪感で終わらせない、馬鹿でタフで、実は情に厚いツリーをジェシカ・ローズが好演してます。彼女の演技に助けられてる面は大きいと思う。

 

ジェシカ演じるツリーの奮闘を見守るのは、なかなか楽しい時間でした。

お時間がある方は、ぜひ見てみてくださいませ~。

 

 

 

 

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