こんにちは。
本日は悪役令嬢転生漫画
「残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr」
の感想です。
長いタイトルですが、内容そのまんまですね。
悪役令嬢が一日で、自身の破滅を覆すお話です。
シンデレラストーリーのように、少女漫画には王道の設定がいくつかありますが、ここ最近は「悪役令嬢転生もの」が多いですよね。
読者からすると「見飽きた」感もありますが、同じ設定でどれだけ魅せられるか、と作者の力量がわかるので、そこが面白いとも言えるかも。
「残り一日~」の主人公アレクサンドラも定番通り、自分が「とあるゲームの悪役キャラ」であると気づきます。彼女の場合、気づいたのが自身が断罪される日の一日前だった、というわけです。
で、アレクサンドラは改心したかというと…悪女のままです。
フラグのへし折り方も、悪女そのものです。
傲慢なアレクサンドラですが、事実彼女は賢く容姿端麗であり、公爵令嬢で次の王妃なので、地位もあり優秀でもあるのです。自身に負わされた責をしっかりと認識し、何をすべきかも理解している賢い…狡猾な女性です。
未来の王妃であるアレクサンドラにしたら、ゲームのヒロインや彼女の攻略相手の面々の言動こそが無礼なんですよね。
3巻で24時間、アレクサンドラの逆転劇はテンポがよく、わりとスムーズに??フラグがへし折れます。
ちょっと都合が良すぎるか…と思う点もありますが、フラグ折に協力してれれたキャラたちのちょっとしたエピソードや、ほんのワンカットの表情などで、アレクサンドラの変化に心が動いたんだね…と納得出来たりもします。
その他にも、アレクサンドラの逆転劇を後押しする「何か」も描かれています。
それは、物語の中のキャラからしたら、気にも留めないかもしれない小さなもの。それを彼らが気に留めたのは、おそらくアレクサンドラの今までの生き方(この漫画が始まる前からの)が評価されたからなのでは…と思える描かれ方でした。
以前書いたこちらの悪役令嬢ものも面白かったです。
主人公のバーティアは、物心ついたころから「前世の記憶」があり、信念をもってシナリオ通りに自ら破滅へと進んでいきます。
むしろそのフラグをへし折っていくのが、お相手の王太子でした。
空回りするバーティアも可愛かったのですが、ほんの一日前までの自分の行いをしっかり受け止めつつも、まさに悪女のように周囲を陥れていくアレクサンドラにも好感が持てました。
あと、個人的にはあんまり「ざまぁ」という感じはしませんでした。
すっきりしないというのではなく、3巻までアレクサンドラを見てきたら、そう思えない人は多いと思います。あ、でもアレクサンドラ自身が思わなくても、彼女を見てきた読者なら「ざまぁ」と思うかなぁ。
そんなわけで、久々?の転生漫画でした。
こちらの続きも待ってるんですけどね。
この記事の後、4巻が出てますが。
もう一年経つので、そろそろ発売されるでしょうかね。