本日は「転生ものコミック」です。
SNSとかの広告に載ってきて、何作か無料分は読んでるんですが、続きが気になったものを購入しました。
どれも転生ものでは有名なので紹介ではなく、個人的な感想です。
そんなわけで、辛口になってしまう時もあるかも。
最初の感想は、しきさん原作 蓮見ナツメさんが漫画の転生もの。
「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」です。
すごくよく考えられた(←偉そう)お話です。
前世ではまった乙女ゲームの、悪役令嬢バーティアとして転生した主人公。王太子セシルに婚約破棄され、一家は没落するシナリオを遂行するべく、幼少の頃から精進しています。
「観察記録」とあるように、王太子のセシルは、自分に婚約破棄してもらう為に悪役令嬢を目指すバーティアを、その年齢に見合わない冷静さで観察しているという設定です。
ある日いきなり「悪役令嬢に転生or憑依」というのではなく、「前世の記憶がある」という設定なので、バーティアは「急に別人のようになった」と怪しまれることなく、のびのびと悪役令嬢を目指しているのが可愛いです。
ドレスや内装がとても綺麗に描かれています。キャラクターの表情も豊かです。
中年のキャラがちょっと微妙なのが残念かなぁ。
乙女ゲームや小説の世界に転生して、シナリオ通りに進むように奮闘…という物語は他にもあります。「自称悪役~」が一線を画すのは、主人公にはシナリオ通りに進めなくてはならない確固たる理由があること。それに纏わる場面が、物語の初期からきちんと描かれていて、流れに無駄がないところでしょうか。
ゲームのヒロインが愛される理由や、いわゆるイベントは転生した現実ではどうなるのか。その結果、現実がどう変わっていき、バーティアとセシルにどう影響するのか…。
細かいところまで、考えられているな~と、楽しめた作品でした。
転生ものはちょっとな~~と思われる方もいらっしゃるかもですが、「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」は、お姫様と王子様とドレスを描きたかっただけ??という、ふわふわしたお話ではないので、ぜひ、手にとって頂きたい作品です。