本日はホラーアドベンチャーゲーム「パラノマサイト」のお話です。
アドベンチャーといってもビジュアルノベル?シナリオ選択?というのでしょうか。
会話や行動を選択しながら物語を進めていく、というタイプのゲームですね。
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あらすじ
舞台は昭和後期の墨田区。この辺りは「本所」と江戸時代は言われており、いくつかの怪談が「本所七不思議」として伝えられていた。
主人公(?)はごく普通の会社員、興家彰吾。彼は友人の福永葉子と深夜の「錦糸堀公園」で、「本所七不思議」について調べていた。
葉子によると「本所七不思議」は、「蘇りの秘術」が関連しているらしい。少々変わり者の葉子の話を、興家は半信半疑で聞いていた。
ところが、次々と不可思議な出来事が…。興家は「蘇りの秘術」を求め、「本所七不思議」の調査に乗りだす。
しかし、深夜の本所には連続変死事件を調べる刑事、友人の自殺のを探る女子高生、息子を亡くした母親、それぞれがそれぞれの思惑を胸に、「本所七不思議」の謎を追っていた。「蘇りの秘術」を巡り、9人の男女の思い、呪いが交錯する。
ストーリーチャート
興家パートが一段落すると、「ストーリーチャート」が解放され、操作できるキャラクターが増えます。
プレーヤーの選択により物語が分岐しますが、選択は急かされることもなく、どのタイミングでも「資料」を見に行けるので、さほど難しくありません。
物語の早い段階で「結末」や「謎」はだいたい想像がつきます。それをどんな形でゲーム内のキャラクターが知るのか、あるいは暴露するのか。物語を進めるためには、プレーヤーである自分は、いつどこにキャラを行かせ、何をさせるか、させないかを考えるのが楽しいゲームです。
もちろん選択によっては、キャラクターが死亡してしまうこともあります。
これが時には別ルート解放の必須条件になったり、そのままエンディングの一つになったりと、「謎」そのものは難解ではありませんが、「真エンド」に向かわせるには、それなりに手ごたえがありました。
グラフィックも音楽も良い 文章は多め?
美麗な3DCGが好きな私ですが、このゲームは手描き風イラストの2Dです。
それぞれのキャラにいくつかのカットがありますが、分かりやすく大げさで、なんか「活劇」見てる感じです。見たこと無いけども。イメージで!
音楽もいいんですね~。
あとキャラボイスが無いのも良かったです。
ホラーなのである程度怖い?グロい?カットもありますが、あからさまな表現は視覚的には特になかったです。
むしろ文章による説明や資料の内容のほうが怖いかも。
で、その文章量が多めかな。
「本所七不思議」についてや、登場人物についてなど、読むべき情報がやや多い。
この設定は必要?というくらい細かいけれども、必要か必要でないかはゲームが終わってみないとわかりません。
会話も無駄じゃなかろうか…という部分もあるけれど、その無駄に思える情報で、キャラクターに愛着がわいたり、昭和後期のノスタルジックに浸れる気がします。
本領はゲームクリア後?
「本所七不思議」の謎を追う9人の男女。エンディングはいくつかありますが、やりこみ要素とかもさほど無く、時間をかけずに全エンディングが見られると思います。
しかしこのゲーム、ストーリー外にも謎があるんですね。それも「本所七不思議」と関係はしています。
このストーリー外の謎も含め、ゲームプレイ中に得た情報(別の言いかたをすると公式設定)が、未確定だったり別の情報と矛盾したりするんです。
そこまで作りこんでいないだけ、ただのミス、と言ってしまえばそれまでですが、あえて謎を残すことで、ゲーム後のストーリー考察も楽しめるようにしてるのではないかな~。
私の考察…妄想では、その謎から次回作もできちゃうくらいだと思うので。
考察も書きたいけど、長くなっちゃったので次回にします。
考察はネタバレしちゃいますしね。
それではまた~。