悪魔は無罪か有罪か 映画のおはなし

 

こんにちは。

今回は久々に映画の話。

 

 

 

私はホラー映画が好きなので、「死霊館シリーズ」も見ます。とはいえ、映画の情報をガッツリ調べたりしないので、このシリーズも制作された順番とか、時系列順とかはよく知りません。

 

 

 

 

そんな私なので、がっつり引っかかりました!

 

もうさー。タイトルもパッケージも、姉妹作品って感じがしませんか?

少なくともスピンオフ的な映画に見えません?

 

これがねー。がっつり別物でした。

まあ。ものすごい駄作でも無かったですし、プライムで見れたので良いんですけどね。

 

原題は「ANYTHING FOR JACKSON」で「ジャクソンのためになんでも」とか「すべてジャクソンのために」とか…そんな感じでしょうかね。  

まあホラー感のないタイトルなので、邦題にこんなトンデモ詐欺タイトル付けたくなるのも、わからないでもないです。

 

映画の紹介に書いてあること以外は特に起きません。

死んだ孫の復活を願う老夫婦が、妊婦を誘拐(夫は医師)して、お腹の中の子供の体に孫の魂を宿らせようと画策。しかし、その魔術は悪魔を召喚するものだった。

という手垢の付きまくったお話ですね。

 

そこに一波乱起きることもないです。

ただお約束のはらはらとか、どっきりはありますので、「あれはなんだったの?」

「あの人誰よ?」とか突き詰めなければ、楽しめるのではないかな。

 

 

 

 

 

 

 

で、こちらは正真正銘「死霊館シリーズ」 ちなみに原題は「The Conjuring: The Devil Made Me Do It 」「死霊館 悪魔が私にやらせた」とかそんな感じでしょうかね。

 

邦題に「無罪」とあるように、猟奇殺人の容疑者である青年が「悪魔に操られていた」と無罪を主張。青年の無罪を立証するため、シリーズおなじみのウォーレン夫妻が調査を始める。警察とも協力をする調査の中で、いくつかの謎がひとつの答えに夫妻を導いていくが…というお話です。

 

ホラー演出も期待通り、夫婦の愛もいつも通り、シリーズファンは十分に楽しめるはず。でもなんだか物足りない気がしてしまう。

 

これは邦題のせいじゃないかな??「悪魔のせいなら無実」となれば、悪魔はいるのか?悪魔に操られたら無実なのか?を争うのかな、って思っちゃったんですね。

ところがそこはさらっと流され、夫妻が元凶?に辿り着いたところがクライマックスで、青年の裁判はまるで後日談のような扱いでした。

 

ウォーレン夫妻のいつものお話、と思えば通常のストーリーで満足です。

むしろ夫妻こそ罪に問われるんじゃ…というクライマックスシーンだったんですが…。あれは刑事事件としてどうなったんだろうか。

 

 

 

 

 

余談ですが、悪魔関係の裁判…という話なら、ちょっと設定が違いますが「エミリーローズ」のほうが面白いです。

 

 

エミリーという少女が悪魔払いの末に命を落とします。

彼女は自身に起きた変化は、病ではなく悪魔にとり憑かれたものと思い、治療はせずに神父を頼るのです。

 

エミリーは精神を病んでいたのか、悪魔に取り憑かれていたのか。彼女が医療を拒み神父を頼ったのは正しかったのか、神父は彼女を医療に委ねるべきだったのか。ホラーやオカルト要素はあまり無く、裁判が中心です。

 

エクソシスト」や「オーメン」みたいな映画ではありません。

けれども「悪魔」という存在は、それが実在しようがしまいが、人間に及ぼす影響は大なり小なりあるわけで。

それを証明しているような映画でもありました。

 

 

 

 

 

 

死霊館シリーズはもう一つ見たのですが、そちらのほうが怖かったかな。

そのお話はまた今度にします。