バイオハザードディジェネレーション ゲームムービーなら耐えられたか?

 

こんにちは。

本日はCG映画「バイオハザード・ディジェネレーション」の感想です。

2008年公開のCG映画です。

10年以上前ですが、映像は綺麗でした。

 

 

 

wikiからーー時系列としては『バイオハザード4』(以降、『4』)と『バイオハザード5』(以降、『5』)の間に位置しており、『バイオハザード リベレーションズ』とほぼ同系列にあたる。『5』に登場する新企業「トライセル」がわずかながら登場し、『5』へつながる重要なストーリーでもあるー

 

 

 

バイオハザードが始まったのは1998年。アメリカの地方都市ラクーンシティ郊外のアークレイ山地での猟奇事件調査でした。

巨大製薬会社「アンブレラ」が秘密裏に開発した生物兵器を製造。生物を怪物に変異させるt-ウィルスの漏洩が原因。

アークレイの洋館を舞台に、ゲームでいう「バイオハザード」「バイオハザード0」として、クリスたちとウィルスや生物兵器との闘いが始まったわけですね。1と0は似てるけど違う洋館ですけども。

 

 

 

アークレイ山地で起きた事件が「洋館事件」。その二か月後、ラクーンシティで発生した大規模なバイオハザードを、都市もろとも消滅させたのが「ラクーンシティ消滅事件」。これらの事件から生還した主要キャラが、クリス、ジル、レオン、クレア、レベッカですね。

レベッカはその後、ナンバリングタイトルには登場しません(多分)が、三作目のCG映画に出てきます。

CG映画ではこの主要キャラが活躍しています。ジルに関してはゲーム本編の都合上、出番はないです。

 

 

洋館事件ラクーン消滅事件の後

 

時系列的には…

 

レオン(ラクーン消滅事件の生き残り)が大統領直属のエージェントとして

2004年時の大統領の娘・アシュリーを救出に欧州に向かったのが「バイオハザード4」。

 

この年、地中海に建造された海上都市「テラグリジア」でバイオテロが発生。

これにBSAAとFBCアメリカ対バイオテロ部隊)が対処するも収拾がつがず、太陽光を利用した最新システムで都市を焼却するという事態「テラグリジアパニック」が起きている。

 

 

で、ゲームでは「バイオハザードリベレーションズ」として「テラグリジアパニック」の一年後、2005年に地中海を舞台にしたテロリストがらみの物語が展開しています。

 

※ゲームは2012年発売なので、CG映画「バイオハザード・ディジェネレーション」公開時には、この「テラグリジア」は存在してないことになってますね。

 

 

バイオハザードの元凶だった「アンブレラ」が崩壊したことで、開発されたt-ウィルスがテロリストの手に渡り、世界各地でバイオテロが起こってしまう…皮肉なもんですね。

 

クリスやレオンはその対処に奔走。クレアはバイオテロや薬害の被害者の救済に尽力、NGO「テラセイブ」で活動している…らしい。

で、その活動の一端として、クレアがアメリカ中西部の工業都市・ハーバードヴィルを訪れたところから、ディジェネレーションが始まるのです。

 

 

あらすじ

ミサイル攻撃までしたラクーンシティバイオハザードとアンブレラ社の関連を、アメリカ政府は隠ぺい。

が、株価が急落したアンブレラは事実上倒産。これにより「ウィルファーマー社」が勢力を強めていく一方、生物兵器BOWを製造するt-ウィルスが、テロ組織の手にも渡ってしまう。

各地でバイオテロが起きた時の被害を想定し、アメリカ政府(国防省)は多額の予算をバイオテロに当てると表明。

グランデ将軍率いるなんとか共和国をテロ国家に指定。

デイビス上院議員の誘致により、工業都市ハーバードウィルにウィルファーマー社の研究施設が建設されることが決定。

これに反発した市民がデモを起こし、テラセイブの一員だった医師・ミラーが営業妨害などで逮捕される。

ミラーはテラセイブから除名されるも、その後、テラセイブはウィルファーマー社によるインドでの臨床実験(t-ウィルスが使用された疑惑あり)を告発、ウィルファーマー社の株価は急落。

ウィルファーマーの株主でもあるデイビス上院議員が、ハーバードウィルに到着するのをテラセイブと市民のデモが待ち受ける。

 

と、映画が始まるとニュース映像として、ラクーンから現在に至るまでの7年の出来事が説明がされます。今回レオンの相棒となったアンジェラは、逮捕されたミラーの妹で、彼女が言うには「兄とは3年間音信不通」らしいので、ミラーが逮捕されたのはその頃なのかな??と予想。

結局ウィルファーマーの研究施設は建設され、その後インドでの臨床実験が問題視され、騒ぎになってるのが現在に至ると。

クレアは、このインド問題がらみでハーバードウィルを訪れ、空港でバイオテロに遭遇してしまうのです。

 

クレア

 

ちょっと公式のギャラリーからお借りしてしまいました。

26歳のクレア。映画公開は2008年、2000年に発売された「バイオハザードCODE:Veronica」の雰囲気を継いでいるように思えます。

この和やかな笑顔の後に、航空機事故まで起きるバイオハザードが発生。

クレアは隣にいる少女(インドの実験の騒動で両親を亡くしていると思われる)、件の上院議員デイビス、その他数名の生存者と共に、空港に閉じ込められてしまいます。

 

テロリストはアメリカ政府に犯行声明を送り付け、ラクーンシティの真相を公表するよう要求、拒否した場合はアメリカ中にt-ウィルスをまき散らす、という脅迫をする。これを受け大統領(バイオ4アシュリーの父ではない人)はレオンを現地に向かわせたのです。

レオンは地元警察の特殊部隊と共に、空港に残された生存者の救出に向かいます。

 

あらすじなんですけど、まだ序盤しか書けてない…。

というか、ここまで書いたけど、これ必要ないかもなーって思ってるんですが、せっかくだから残すことにするか、という感じです。

まあ、そんなに重要ってわけでも無いのですが、ストーリーをより理解するにはこの前段階の把握は大事かな、と思います。

 

 

本編プレイ済みのゲームファン向け

 

当たり前ですが、これは本編プレイ済みのゲームファン向けです。というかプレイしていないと意味不明ですし、プレイしていてもアクションが好きであってストーリーを深く理解してないよ、って人も置き去りになると思う。

ただ、プレイしていればゲーム本編と繋がるシーンが多々あるので、そういう面でファンは楽しい。

 

ストーリーそのものは雑、それを追っていく脚本がさらに雑なので、え?なんで??となってしまうのです。

展開がベタで先がみえみえですが、視聴者と共にテロの真相にたどり着くキャラが誰もいないように思う。結局何が起きたのかはラスト8分でキャラたちの会話で説明されるというスタイル。

 

表紙で銃を構えてますが、今回クレアはほとんど戦闘しません。終盤でバイオおなじみの研究施設での戦闘があるのですが、あそこでクレアは何してたんですかね…。

制御室に行ってなんかいろいろ弄るんですけど、そのことがレオンとBOWとの戦闘にどう影響したのか…よくわからなかった。

バイオでは最終的に研究施設が爆破されるのは定番ですが、仕掛けるのは敵味方どちらもあり、今回は施設が事故爆破にかかったのか、クレアが設定したのか??

あれって見てた人は分かったのかなぁ…。

 

これでもかの押しつけ

 

このシリーズ全てに言えることですが、とにかく美麗で驚異的なCG映像を作るんじゃ!という押しつけがましいまでの意気込みだけは、十二分に感じ取れます。

私のようにゲームするならグラフィックがきれいなものが良い、と思っている人間には、ストーリーは添え物だし、と割り切っていれば「おおお」と楽しめます。

 

楽しめるけれどもさ。かっこいいレオン見たいでしょ?綺麗な女性見たいでしょ?というシーンが多すぎる気もする。

映画なのでそういうシーンは必要なのでしょうけど、ストーリーが薄いから悪目立ちしてしまうんですよ。

あと残念なのは動きですかね。アクションはそうでもないけれど、日常の動きがぎこちないです。モブキャラの目線とか、今の流れならそこじゃないでしょ?どこ見てる?とか多いかな。

 

 

結局何だったのか・ねたばれ

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーバードウィルで何が起きたかというとー

7年前のラクーン事件の混乱の中、アンブレラ社員がtウィルスとGウィルスが持ち出して逃走。

ウィルファーマー社に再就職し、ウィルスとワクチンの開発を研究。セットでグランデ将軍に売りつけようと目論んだわけです。

インドでの臨床実験、空港でのバイオテロ、研究施設でのBOWとの戦闘もすべて、テロにウィルスとワクチンを販売するためのデータでした。

この謀のために、私腹を肥やしたいデイビス議員、デモで逮捕されたミラー医師などが利用されたのですね。

 

起きた事件は大ごとでしたが、犯人は小物。あっさり逮捕され、ウィルファーマー社をは「トライセル」という会社に買収されます。

デイビス議員は辞職、グランデ将軍はどういうわけか国際社会にあゆみより、騒ぎは終結…?

 

と思わせつつ、デイビス議員は何者かに命を奪われ、彼のパソコンのデータが遠隔消去され、トライセルの人間がBOWの一部(爪)を持ち帰る…というところで映画は終わります。

この最後に出てきた「トライセル」が「バイオハザード5」に登場する企業です。

 

 

 

バイオハザード5は、映画「バイオハザード ディジェネレーション」公開の1年後、2009年に発売されています。

5で突然登場する企業「トライセル」の背景や、テロリストを操る黒幕の存在をほのめかしたのが「ディジェネレーション」なのでしょう。

とはいっても、映画の黒幕が誰なのか、ゲームで明らかになるわけじゃないですが。

 

ブログの序盤にも書いた、映画冒頭のラクーン消滅事件の後にハーバードウィルで起きていた出来事は、もう7年前からいろんな事が始まっていました、という説明のようなものでした。

映画はつっこみどころが満載ですが、それは「主人公無敵」のゲーム本編を見慣れているファンならば、スルー出来ると思われます。

それ以外の点も、詰めが甘いとは思うけど、バイオハザードを深読みしたいなら見ても良いと思う。

 

長々書いたのに、見る気を起こさせない内容で申し訳ないです。

ミラー医師が何故、どのように利用されてしまったのか、元アンブレラ社員やデイビス議員の言動など、80年代アメリカ映画の王道な感じなので、細かい点を気にしなければ、アクション映画として楽しめると思います。

 

次回作である「バイオハザード ダムネーション」も見ましたので、また近いうちに感想を書こうかと思います。

バイオハザード ディジェネレーション

 

 

 

 

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